聴神経,病気

悪化すると聴力を失うことも!

耳鳴りを引き起こす聴神経の疾患には、聴神経腫瘍と呼ばれるものがあります。

耳鳴りの原因としては極めてまれなものですが、悪化すると聴力の完全喪失やさまざまな合併症を引き起こす危険性があるので、疑わしい場合は絶対に放置してはいけません。

呼び方いろいろ、聴神経とは

聴神経(ちょうしんけい)とは、脳に聴覚の情報を伝える蝸牛神経と、脳に平衡覚の情報を伝える前庭神経のことを指し、内耳神経とも呼ばれています。

また聴神経は全部で12対ある脳神経のうちの一つであるため、第八脳神経という言い方もあります。

聴神経腫瘍ってどんな病気?

聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)とは、蝸牛神経と前庭神経から成る聴神経に良性の腫瘍ができる病気のことです。

なお腫瘍は蝸牛神経よりも前庭神経にできる場合が多いことから、前庭神経鞘腫(ぜんていしんけいしょうしゅ)とも呼ばれています。

聴神経腫瘍の症状

聴神経に腫瘍ができると、前庭神経や蝸牛神経が圧迫されるために眩暈や聴力の低下・片耳だけの耳鳴りなどの症状が表れます。

腫瘍の成長スピードは比較的ゆっくりですが、大きくなると聴神経の近隣にある顔面神経や舌咽神経などの神経も圧迫されるため、顔面神経障害や嚥下障害などの合併症が起きることがあります。

聴神経腫瘍の原因

聴神経に腫瘍ができるのは、脳神経や脊髄神経に腫瘍を生じさせる病気である神経線維腫症況拭覆靴鵑韻い擦鵑い靴紊靴腓Γ欧た)が原因であると言われています。

なお神経線維況燭蓮22番目の染色体の遺伝子の変異により起こるとされています。

聴神経腫瘍の症状が表れたら

耳鼻科で診察を受けても眩暈や耳鳴りなどの原因が不明であったら、できるだけ早急に脳神経外科を受診しましょう。

眩暈や耳鳴りといった症状は、聴神経腫瘍の初期の段階であるため、早期発見と治療ができれば合併症が起きるリスクが低くなるからです。

聴神経腫瘍の検査方法

病院では、CTやMRIなどの装置を使って頭部をスキャンし、腫瘍の有無や腫瘍ができた場所・腫瘍の大きさなどを調べます。

そして検査の結果この病にかかっていることが判明したら、腫瘍のサイズや進行状況に合わせてさまざまな治療が行われます。

聴神経腫瘍の治療方法

聴神経にできた腫瘍が1cm以下だったら、すぐに切除はせずに増大の気配があるかを観察します。

また腫瘍が3cm程度の大きさだった場合には、ガンマナイフという特殊な装置を使った放射線治療が行われます。

なおガンマナイフ治療とはガンマ線を患部に照射して腫瘍の成長を抑えるというものであり、かなりの効果が見られることが判っています。

ただし腫瘍の大きさが3cm以上あった場合には、早急に腫瘍の一部もしくは全体を手術により摘出するという手段がとられます。

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